第17回 なんじゃこりゃ!?

今回の「何じゃこりゃ」は、こちらです。

「山神」の碑



表面には山神
裏面には「大正五年初春吉辰 正五位勲三等 大谷嘉兵衛 敬書」
大正5年は西暦1916年。今からおよそ90年前です

静鉄県立美術館の駅を降り、並木通りを進む。
そろそろ公園というところに、
美術館・図書館の開館・閉館情報や、駐車場の満・空情報を案内する看板がある。



この看板の裏手(写真左)にこの碑はある。

谷田・熊野三柱神社(並木通りの駅から3つ目の信号を右)より
県立美術館西側斜面に至る一帯
は、
古墳が多数築かれていたそうです。

明治時代、お茶の栽培のため、この一帯は開墾され、その際、
勾玉、太刀、金銀で装飾された器物、土器類など、
多くの遺物が出土したそうです。
その一部は個人蔵として収蔵されているものもあるそうですが、
当時は古墳やその遺物が文化財という認識がなかったようで、
ほとんどが所在不明となってしまっているそうです。


並木通り西側にある「宮の後公園」。左手前、右側、中央奥に見える小山は全て古墳。

さて、そして大正時代
ここに「茶業研究所」を設置することになり、工事を始めたところ、
古墳の土器破片など多数が発掘されたそうです。
そこで、当時茶業中央会会頭・大谷嘉兵衛(この碑の「山神」の字をを揮毫した人物)の指図で、
これをこの地に埋め、古墳の慰霊のため、山神碑をたててお祀りしたそうです。

それがこの碑です。
以前は周りを囲う木々が鬱蒼としていたが、
一年ほど前、周囲の木がさっぱり手入れされ、
明るい感じになった。


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